【メカトラは】ロードバイクのラチェット音を消す方法【自己責任】
どうもこんにちは。忍者のライカです。ニンニン。
今回はロードバイクのラチェット音を消す方法を伝授しようと思います。
危険な改造行為になるのでブログを公開するかもかなり悩みましたが、記事にします。
ラチェット音って?
まずラチェット音はなにか。こちらです。↓
こちらは僕が所有しているホイールのMAVICのアクシウムです。普通のママチャリでも、足を止めると、こんな感じでチリチリチリチリと言う風になりますね。
ロードバイクの場合は速度が出るので特にこの音がデカいんですよね。ギャー!って感じで。この音が好きな人も結構いて、爆音ホイールなどと言う愛称で親しまれたりしてます。
一般的にこの音を大きくする方法としては
・フリーボディ内のグリスを抜く
・フリーボディの爪にかかっているスプリングを強くする
等の方法があります。
逆に音を弱めるには、上記の反対の方法を取ればいいわけです。
ただ、グリスを高粘度のものをたんまり注入しても、どこからかすこしづつ抜けてきて、結果ラチェット音は元に戻ります。スプリングを強くするのは、そのような商品は売ってないので、現実的ではないです。
しかし僕はこの音が好きではない‼‼‼
理由は、
・なんだか威嚇してるみたい
・単純にうるさい
・音で履いてる車輪がばれる
・エネルギーが失われている気がする
他人のラチェット音は全く気になりませんが、自分から発するのは、断じて否!!なわけであります。
え、神経質??正解!!!!!
これが僕の改造したホイールだ!!
こちらもまた僕が所有している車輪です。
どうですか!?無音とまではいかずとも、上の正規のラチェットよりかなり静かなのではないでしょうか!ボリュームを変えずに上のと聞き比べてみてください。
これを僕はシノビホイールと呼んでいます。他にも
・無音ラチェット
・メガサイレント
・足音を消すオタク
・プリウス
などの名前候補が挙がったんですが、音もなくすばやく移動する様が忍者ぽかったので、シノビホイールに決まりましたパチパチ
ちなみにホイールはCampagnoloのシャマルウルトラです。
どうしてうるさいの?
さて、シノビホイールを作る前に、ラチェット機構の基本的な原理を学んでいきましょう。こちらをご覧ください。
以下の文は、上のイラストを見ながら読んでね。
自転車の車輪の軸にはこのような機械が入ってます。外側の歯車は、車輪の回転に連動して回転します。そして外側の歯車に噛み合っている"ツメ"のようなものは、ペダルないしスプロケットの回転に連動しています。
真ん中のパーツと、爪部分が右向きに回った場合、ツメは内側の隙間に倒れるので、外側の歯には干渉せず、車輪は回りません。逆に爪部分が左向きに回った場合、爪が外側の歯車にガッチリ食い込み、歯車を巻き込んだまま回転します。これが、「逆にペダルを回すと空転する」原理です。このシステムをラチェット機構と呼びます。
さて、肝心のラチェット音なんですが、あのチリチリ言う音はどこからなるのでしょうか?
上の画像をまた見てもらうと、爪の部分の下に金属のスプリングが入っているのが分かると思います。これが爪を下から押し上げています。なので、常に外側のギザギザと噛み合った状態になり常に片方の方向には車輪が回転する状態を維持することに貢献しています。この爪がギザギザから次のギザギザに噛み合うとき、バネの力でパチンと当たる音がラチェット音の正体です(多分)。
・・・何となくイメージできましたでしょうか?長文と説明下手なので、理解が難しいと思いますが、大体こんな感じです。異論は認めません
改造の仕方
ぼくはこのラチェット音を消すために、ツメが1つだけ、半立ちになるようにスプリングを調整しました。
今、半立ちと言うワードに卑猥な妄想をした人は帰っていいです。
↓こちらがそのラチェット部になります。(カンパ,フルクラムのラチェットでしか改造実績はありません)
3本のツメのうち、2本が通常状態でも寝ています
↓ちなみに無改造のラチェットはこのようになっています。
このラチェットを作るにはまず、スプリングを外します。
そしてスプリングの先端を約1cmほど、ニッパーで切除します。
その後、スプリングをやや手で広げ、バネの力を弱くします。
この状態で、フリーボディに戻し、そっとホイールに装着し、指で回してみて、カチ、カチというラチェット音がせずにラチェット機構が正常に作動していたら成功です!運と感覚での作業になるので、根気よくやってみてください。
シノビホイールは危険!
自転車はこの爪が歯車に噛み合うことで"漕ぐ"という動作が可能になります。
この改造ははっきり言うと、歯車が噛み合いにくくなります。なので、ペダルにグッと力を入れたとき、ツメと歯車が噛み合ってないと車輪に力が加わって前に進むと言う挙動が起きずにクランクがカクンと真下に落ち、バランスを崩し転倒することもあり得ますし、爪が遂に1本も立たない状態になれば、フリーボディを外す工具が無ければ治せないので自走不能になります。山道でそうなれば確実に詰みます。
なのでタイトルにもある通り自己責任の改造です。メーカーも、自転車屋さんも、僕も責任は取ってくれません。僕はシノビホイールにしてから
・乗車前に異常はないか、解体して点検
・サイクリングには工具を持っていく
・ツメへの抵抗減のため、かなりサラサラしたオイルを注入
というのを完全実施しています。
いずれにせよ危険な改造ではありますが、ラチェット音を小さくする裏ワザとしては、究極の方法なのではないでしょうか。
少々手荒な記事ですが、最後までお読み頂きありがとうございました。
それでは次回の更新で('人')ニンニン